開春

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【銘柄名読み】かいしゅん
【醸造元】若林酒造有限会社
【所在地】島根県大田市温泉津町小浜ロ73

やや女性的な、しなやかで独創的な筆文字で「開春」。
酒名は、酒を愛した中国の詩人・陶淵明の以下の詩の一節より命名したものである。もっとも、詩の内容はあまり酒とは関係がないのだが、「春」という字はかつて酒を意味したこともある[1]ことから、酒の意味合いを持たせつつ、かつ縁起の良い「初春」の意味も持つ「開春」を酒名に選んだのではないかと思われる。

「庚戌歳九月中於西田穫早稲」 陶淵明    庚戌の歳、九月中、西田に於いて早稲に穫す

人生帰有道 衣食固其端    人生有道に帰するも 衣食固より其の端なり
孰是都不営 而以求自安    孰か是れ都て営まずして 而も以て自ずから安らかなるを求めんや
開春理常業 歳功聊可観    開春に常業を理むれば 歳功聊か観る可し
晨出肆微勤 日入負耒還    晨に出でて微勤を肆くし 日入りては耒を負いて還る
山中饒霜露 風気亦先寒    山中には霜と露の饒く 風気も亦た先に寒し
田家豈不苦 弗獲辞此難    田家豈に苦しからざらんや 此の難を辞するを獲ず
四体誠乃疲 庶無異患干    四体誠に乃ち疲るるも 庶わくは異患の干す無からんことを
盥濯息簷下 斗酒散襟顔    盥濯して簷の下に息い 斗酒もて襟と顔を散ず
遥遥沮溺心 千載乃相関    遥遥たる沮溺の心と 千載乃ち相い関わる
但願常如此 躬耕非所歎    但だ願わくは常に此くの如くあらん 躬ずから耕すは歎く所に非ず

[1] 台湾の中央研究院が運営している「国際電脳漢字及異体字知識庫」によると、「」の項の字義に「7. 唐人呼酒為春」とある。
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